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「仕事に熱意と科学する心を持つ方」
「仕事に熱意と科学する心を持つ」は、創業者が昭和30年代に制定した社訓の一つであり、我が社の根幹を為す経営哲学です。
熱意は当然のことですが、科学するとは、近代社会がこれほどまでに発展した基礎です。
市民革命・産業革命以前は、食物の生産と売買が経済基盤であった封建社会であり、大衆が無知であることを強要され、一部の特権階級だけが自由七科といった教養を身に付けられる社会でした。
しかし、現在では、工業製品が安定した生活の基盤をなし、その生産の為には、民主主義の政体が必要とされ、さらに一定の義務教育も必要とされます。
言い換えれば、民主主義社会の一員である以上は、参加し権利を主張する為には無知は許されないのです。
それが「責任」と呼ばれるものです。さらに、科学技術は日々進化し、社会は常に変化しております。
それゆえに、親の世代では常識であったことは子の世代では変化する為、親の言うことが絶対ではなく、多種多様な価値観に触れ自分の頭で考えるという「自立の志」、意見を言う為には自身の生活を自身で賄う「経済的な自立」が必要です。
また、「技術者」である為には、物理・化学・生物といった俗にいう理系科目、それを支えるツールである数学を学ぶ必要があります。我が社は、電気を中心とするプラントの「技術者集団」です。
「電気」を本質的に理解する為には、電気・電子の回路理論は物理・数学、実際に使用する材料構成には化学の基礎が最低限必要です。それでは、事務職に科学は要らないのかといえば、人文科学や社会科学が必要とされるのです。
ならば、科学とは何かを端的に申し上げれば、論理的に検証できる理論のことです。
科学は、常識や迷信と対立するものです。今までこうだったからこうなるでは、理論的な背景もなく、単なる常識や迷信です。
常識や迷信を振りかざす人は無知、怠惰と呼ばれます。今までこうだったからこうなるのまま失敗することがなくても、その理由となる理論を後輩に教えることができなければ、次世代への技術継承ができなくなり、会社として存続が危ぶまれます。
我が社に入る以上は、新大倉という社会の一員であり、技術継承を行い、永続的な発展に責任があるのです。
始まりは今までこうだったからこうなるでも、その背景となる理論に興味をもつことが熱意です。そして理論化できる能力が論理的思考であり、言い換えれば科学する心です。
その2点を民主主義の社会の一員として、「自立」を志し、「責任」を感じ、「仕事に熱意と科学する心を持つ方」を求めております。
実務に必要な基礎学力、技術職ならば電気を理解するための数学・物理・化学、事務職ならば法律を理解し社内文書を作成する国語能力があることが望ましいとは思いますが、我が社では、教育制度を充実させてますので、まずは熱意があれば大丈夫です。
「手書きは不要」
以下に我が社が熱意と科学する心を大事にする一例を示しておきます。
このコンピュータ化された現代、我が社は履歴書と職務経歴書はPCにて作成しメールでの送信を原則とさせて頂きます。
高校、大学、職業訓練校では学校の事情もあるので手書き郵送を受け付けております。
しかし、一般応募の方には、この原則を徹底させて頂きます。理由は、あなたが手書きにこだわる理由をまずは考えて下さい。
誠実さ、字に人柄がでるといった点でしょうか。それを科学的に証明できるのでしょうか。
また、コンピュータ化された現代のビジネスにおいて求められるスピードから、遅れていませんか。
手書き郵送では、作成時間・送付時間・労力・送料とそれなりのコストが掛かり、あなた自身も負担であり、我が社も受け取るまでの人事計画の遅延、面接にあたりスキャニングの手間、何もメリットが無いのです。
家にパソコン環境が無くても、スマートフォンのオフィスアプリ、図書館、ネットカフェなどいくらでも探せばその環境を一時的に用意は可能なはずです。
その工夫する熱意と科学する心を望んでおります。我が社は別ですが、手書きじゃないと落とされるのではないかと恐れるのではなく、それで落とされるならそんな会社はお断りだと思える自立した責任感をもっている方を当社は望んでおります。
「研修・教育制度」
まずは、人によっては手厳しいと思われる一面を示しましたが、我が社での教育における機会均等の一例を示します。
教育研修では、技術分野だけでなく、大学一年生で学ぶ論理学や文章作成を指導します。
大学で学ぶ専門分野は、論理学の修得と文章能力がなければままならず、逆に言えば、その能力さえあれば、専門書を読み独学も可能となるのです。
人によっては、入社後も勉強するか否かで、大卒・高卒・理系・文系・未経験関係なく逆転する機会が生まれるのです。
その競争こそが、切磋琢磨として、健全な成長に繋がると考えております。技術教育では、実務でしか触れることのできない環境を本社に整備し、電気計測器の取り扱い、PLCを用いた回路作成、電力変換機器を用いた回路作成、電動機の保護回路作成、計装機器の校正、電子回路の作成、金属加工・めっきなどを実習します。
実務だけではなく、電気、電子、材料、制御などの工学の基礎座学も実施しております。
しかし、どんな理論(知識)も個人が自由自在に活用できるようになるのは経験の裏付けがあってこそのものです。
経験とは実務であり、知識と経験は両輪として、技術を高めて行きます。勤続年数の高い先輩を敬うのは、その経験値があるからなのです。
勤続年数が長くなればなるほど、敬われる先輩として、経験を理論(知識)として、後輩に還元していく必要があります。そのヴィジョンに興味を持ち、我が社への入社を希望する方のご応募を心よりお待ちしております。